SPICAはネットワークに組み込むIPテレフォニーシステムです。
従来のビジネスフォントは大きく異なるシステムのため、電話に関する項目の他にも
ネットワーク構成など事前の確認が重要となります。
ここでは大凡調べておくと失敗しない点をいくつかご紹介いたします。
既存ネットワーク機器の各IPアドレス
複合機やサーバなど、プライベートIPアドレスを固定化して使用している機器のIPアドレスを列挙します。
過去にDHCPの範囲と既に使用されているIPアドレスを確認しなかったため、新しく設定した機器とIPアドレスの競合が発生しネットワークが落ちるばかりでなく、電話が使用できないなどビジネスに深刻な影響を与えた事例がありました。
より安定した環境を構築するにはVLANで電話とデータでネットワークを分けるなど検討されることをおすすめいたします。
インターネットISP 接続情報
外出先でSPICAを使用する場合、SPICA/PBXに固定IP1のオプションを契約したISP情報が必要です。
内線番号などの制約
SPICAは従来のビジネスフォンと異なり、番号の桁数やプレフィックスで通信先を決定します。
内線番号の決定に制約がありますので事前に打ち合わせが必要となります。
ボタン割りの制約
スマートフォンアプリやPCソフトフォンアプリ、置き型IP電話機など用途に応じて様々な機器が使用できるのがSPICAの最大の特徴です。そのため、それぞれの機器の最大公約数で機能を決めていく必要があるためボタン割りなど従来のビジネスフォントは大きく異なります。どのような端末を使用するのか、どんな番号で発着させるのか、事前にしっかりと確認を行います。
「前と同じ設定を」というリクエストはSPICAのメリットを失ってしまう事もあります。
不安な事は専門家にご相談を
SPICAは、ネットワークを活用した効率の良いシステムです。
しかし、しっかりと計画設計を行わないとネットワークや通話品質に多大なる影響を与える事もあります。
SPICA通話障害の多くは既存のネットワークが原因である事が多くありました。
心配なときは、ネットワーク&SPICAの専門家にご相談ください。